試験勉強なんてものを何年もしたいと思う人は少ないと思います。できることなら「一発合格」を目指したいところです。試験勉強は、自分に合った方法で自分にあった回数と時間で行うことが鍵となります。では、何に注意するのか?どこに重点を置くのか?どのような方法があるのか?などを順番に見ていくようにしていきましょう。是非この記事を実践して「一発合格」を成し遂げてください。
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介護福祉士とは
介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)に定める国家資格で、下記の通り定められています。
第2条第2項(介護福祉士の定義)
専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰かくたん吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるものを含む。)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者。
と定義されています。
介護福祉士になるには
引用:公益社団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験
*「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、平成29年度(第30回)から、養成施設ルートが介護福祉士国家試験の受験資格となりました。なお、養成施設を令和8年度末までに卒業する方は、卒業後5年の間は、国家試験を受験しなくても、または合格しなくても、介護福祉士になることができます。この間に国家試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉士の登録を継続することができます。令和9年度以降に養成施設を卒業する方からは、国家試験に合格しなければ介護福祉士になることはできません。
*実務経験ルートで受験を希望する方は「実務経験3年以上」だけでは受験できません。受験するためには実務者研修を受ける必要があります。
*平成20年度以前に福祉系高等学校(専攻科を含む)に入学し、卒業した方、特例高等学校(専攻科を含む)を卒業し、9ヶ月以上介護等の業務に従事した方が、「実技試験の免除」を申請する場合は、「介護技術講習」、「介護過程」、「介護過程
」のいずれかを修了または履修する必要があります。介護福祉士国家試験の合格率推移
記憶はどのように定着するのか
インプット(個人での勉強)とアウトプット(他者に伝える・解説する)の繰り返しをすることで、かなり効率的に覚えることができます。相手に伝えるには、教科書や解説を読むだけではその言葉では伝わりません。自分がしっかり理解したうえで相手に伝わるように変換する必要があります。そうすることで、知識が定着することに繋がります。
いつから勉強を始めるのか
早ければ早いほどいいです、最低でも3か月前(10月)から始めるようにしましょう。しかし、もともとの知識量や働いている場所によっても違ってきます。まずは、ご自身の生活リズムに合った勉強方法を見つけることも大事といえます。今まで皆さんは「試験」というものに何度も対峙していると思います。学生時代は「中間テスト・期末テスト」そして「入試・センター試験」など様々なテスト勉強をしてきたかと思います。自身に合った勉強方法は何となくわかっている方もいらっしゃるかと思います。
何から始めるのか
まず教材を買うのはやめてください!!皆さんスマホはお持ちのことが多いのではないでしょうか?スマホでご自身の見ているサイトやアプリの閲覧時間を見ることができるようになっています。そこを確認してみましょう。必ずSNSの視聴時間や動画アプリの視聴時間があるはずです。その時間は皆さんが「自由」に過ごすことができる時間の上限となります。
どの様に勉強を始めるのか?
よく「参考書を買えばいいよ!!どの教材が良かった?」などと聞かれることがたびたびありますが。思い浮かべてください・・・参考書を買って勉強を出来る方はこの記事にたどり着いていないはずです。この記事をここまで読んでくださった方は、より良い方法はないか?と考えている方と思われます。そんな要領よく勉強したい人向けの勉強方法をお伝えします。
ネット・アプリの場合
色々なブログなどで過去問や予想問題集を用意することを言われていますが、まず過去問に関しては今やネット社会です。ネットに過去問+解説までしっかり載っています。
・「介護福祉士国家試験過去問」と検索をすると、色々なところが問題と解説を載せています。合わせてアプリの検索でも「介護福祉士国家試験」で検索をしてみましょう。ネットでするより、アプリの方が問題に取り掛かるまでの、動作が少なく問題を解くまでのハードルが下がります。*解説が正しいとは限りません。特に法改正のところは改めて確認しましょう。
・現在動画サイトは多数存在します。検索画面で「介護福祉士国家試験 聞き流し」と検索してください。沢山の方が問題の解説をしてくれています。話し方や解説の方法も様々なのでお気に入りの人を作るのもいいでしょう。*なるべく更新日時の新しいものを選んでください。
何から勉強をしたらいいのか
やってはいけないこと
過去問を解くことは必須となりますが、「先輩から参考書もらう」「過去問を5~10年解く」は避けるようにしましょう。介護保険法は3年ごとに改正されています。なので、さかのぼり過ぎると「間違った知識」を覚えることになります。
国家試験の出題者の気持ちになって考える
国家試験は何千もの問題の中から選ばれた問題が出題されます。作成者は自身が作成したことなどの他言は一切許されません。国家試験終了後採点をしますが、「不適切問題」が時折出ることがあります。
「不適切問題」とは、試験後に「この問題は必修(または一般問題)として妥当ではない」と判断された問題達です。「正解だろうが不正解だろうが採点から除外される」という問題。このように書くと受験者へのメリットがありますが、出題者としては、「あなたの問題が問題でしょ?ちゃんと理解して問題出してますか?」と言われているようなものなのです。
ゆえに、そうならないように問題の文末には「~である」「~のみ」「~していけない」など限定するような言葉が入っている時は要注意です。
法律の改正について
介護福祉士は、介護福祉士及び社会福祉士法に規定されています。法律の改正が行われた時は、変更点が少なからず出ますので必ず押さえておきましょう。
今までの出題傾向
過去問を前述している「過去問ドットコム」などで過去3年分を解いてみましょう。すると、何度も出くわす「文言」「人物」に気づくことができます。そこは必ず覚えるようしましょう。
覚えないことを決める
国家試験には必ず難しい問題が出題されています。介護福祉士国家試験のボーダーラインは「75点」がボーダーと言われています。75点で合格しても125点で合格しても結果は同じなのです。
なので、一回しか出ていない人物名や法律の文言、ご自身の中でどうしても覚えにく事柄については「覚えない」と決め込みましょう!!
どれくらい勉強したらいいのか
多くても1日3時間です。これ以上するとかなり効率が落ちてきます。短いことには全然問題ないので積み重ねてきましょう!!しかしこの仕事をしている勤務状況がまちまちなので、順番にどのタイミングで勉強ができるか考えてみました。
夜勤のある仕事をしている場合
私も夜勤のある勤務状況の時に試験勉強をしていましたが、夜勤前に1時間過去問を解く。
夜勤中の休憩時間に解いてきた問題の復習をします。
次の休みの時に、前回解いたものを復習。
日勤のみの場合
休みの時は過去問1回分を解く。
次の休みの時に、前回解いたものを復習。
休憩時間に1科目のみ解いていくことを継続。
上記+家庭のことをしている場合
休みの時は過去問1回分を解く。
次の休みの時に、前回解いたものを復習。
家事をやっているときにYouTubeの聞き流しをして勉強をする。
モチベーションを維持する方法
仲間を作るようにしましょう。そして、最初にお伝えしたように、定期的(週1~2)のオンラインで複数人(多くて6人)で勉強会を開くようにしましょう。そこで互いに質問をしては解説をしていきます。解説をしているときにグループのメンバーにうまく伝わっているかなどの確認をしてください。そうすることで、次回までに勉強をしておこう!メンバーの足を引っ張るわけにはいけない!などモチベーションアップにつながります。
試験になれることの重要性
できることなら、模擬テストを一回は受けるようにしましょう。勉強会メンバーで分担して色々なところの模擬テストを受けるのもいいかもしれません。お金と時間のかかることなので、無理にとは言いませんが一発のテストの雰囲気に慣れておくことは、自分のレベルと知ると同時に緊張になれる訓練も兼ねることができます。「介護福祉士国家試験 模擬テスト」と検索をすると複数の模擬テストがあります。
試験直前にすること
試験直前をここでは、試験の3日前と定義します。試験直前には今まで解いてきた過去問や模試をオンライン勉強会で一通り流していき、確認していきましょう。確認後時間がある場合は苦手科目を重点的に復習をするなどでよいでしょう。ここでも1日3時間程度の勉強にとどめるように心がけてください。
まとめ
勉強は一人でするにはとても難しいものです。幸いこの介護福祉士受験者数は人数が多く、SNSでも仲間を募ることが行いやすい職種となります。まずは仲間を作り、連帯感を持ちましょう、そして、空き時間に勉強を出来るように勉強に取り掛かるまでの行動が少なくなるように、スマホでワタップで取り掛かれる環境を整える。家事や何かをしている時にもできる、聞き流し勉強。の習慣をつけることで確実に知識をつける(インプット)。そして仲間との勉強会を通じて得た知識を仲間に披露する(アウトプット)。を繰り返すことでびっくりするほど効率よく勉強ができ、試験の解き方で「限定」した言い回しへの注意ができるようになれば「介護福祉士国家試験 一発合格」を実現できるようになります。そして、介護福祉士は取得後も勉強が必要です。CAREPIST LABでは取得後コミュニティを通じて沢山の実学に基づいた、明日から使える知識や技術を提供・発信をしています。是非試験合格後・試験前関わらず一緒にプロの介護士になりませんか?